住まいについて考えるとき、必ず出てくるのが、「持ち家と賃貸のどちらがいいの?」という論争ですね。マネー雑誌やお金に関する指南本でも、毎回登場するレギュラーテーマと言えるでしょう。最近読んだ書籍で、そのメリットとデメリットがコンパクトにまとまっていましたので、ご紹介します。
持ち家/賃貸のメリット・デメリット※1
こうしたメリットとデメリットに加えて、いわゆる経済的合理性の観点から、持ち家と賃貸のそれぞれの場合、生涯でどれくらいの住宅資金が必要になるか、という比較もよくあります。そして、その比較は前提条件(持ち家の物件価格、頭金や金利を含めたローンの組み方、家賃水準、等)によって、結論はマチマチ、優劣はつけがたい、というのが多いですね。ただし、人生100年を前提に考えるのであれば、今後は賃貸派の分が少し悪くなるかも知れません。
結局、「持ち家派 vs 賃貸派」の論争は、「“お金”の損得の問題ではなく、“生きがい”に係わってくる」とのご意見で締め括られます。そもそも、ライフプランは、“生きがい”、“健康”、“お金”が一体となって成り立つので、そう言われれば、返す言葉もないのですが、少し釈然としない心持ちもあります。そこで、「実際、持ち家派と賃貸派はどっちが多いの?」を調べてみました。
持ち家比率の推移※2
30年前と比べると、持ち家比率は全体で6割強、60歳以上の高齢者世代も8割前後で変わっていませんが、20代から50代の現役世代では低下傾向にあります。持ち家信仰の強い日本でも、平成の30年間では持ち家離れが進んだ、ということでしょう。その原因は色々挙げられるとは思いますが、日本経済が長く停滞する中、現役世代の収入がなかなか上がらない一方で、社会保障負担が増して手取り収入が減少している、という“お金”の問題がその主因だと思います。
大和証券 確定拠出年金ビジネス部
2019/3/1作成
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