先日、投資信託協会が毎年実施している「投資信託に関するアンケート調査」で「2020年NISA, iDeCo等制度編」が公表されました。同調査結果※をもとに、つみたてNISAとiDeCoを比較してみました。ご覧ください。
認知率は、つみたてNISAが64%、iDeCoが59%です。60歳未満に限るとiDeCoも63%ですから、どちらも同じくらい知られている制度ですね。面白いのは2018年から3年間の認知率推移。つみたてNISAは50%→60%→64%、iDeCoは39%→54%→59%でした。2019年に認知率が急上昇したのは「老後資金2000万円問題」の影響でしょう。炎上が認知向上に繋がったのですね(苦笑)。
制度を知っている人のうち、実際に利用している人は、つみたてNISAで11%、iDeCoで13%です。これも過去3年で見ると、つみたてNISAが5%→7%→11%、iDeCoが11%→11%→13%でした。2020年はコロナ禍でも、つみたてNISAやiDeCoの利用者が増えた様子がわかりますね。
表を見ていただくと、つみたてNISAもiDeCoも、経済的な理由と知識不足の解消が口座開設のきっかけになっているようですね。特にiDeCoは原則、60歳まで引き出すことができないので、「投資に回すお金ができる」≒「ライフプランニング」が後押しになっているように思います。
口座開設のきっかけ/つたみてNISA vs iDeCo
保有商品は両制度とも同じ傾向。どちらも「外国株式に主に投資する投資信託」の保有率が最も高く(つみたてNISAで42%、iDeCoで36%が保有)、しかも、前年からの伸びが大きいのも共通です(それぞれ、+8ポイント、+6ポイント)。2020年は皆さん、儲かったのではないでしょうか。
口座開設者の継続利用意向は「満足度」と言い換えてもいいかも知れません。両制度とも「満足度」は高く、つみたてNISAで75%、iDeCoで81%です。つまり、はじめて損はない、だからこそ、早めにはじめたほうがいい、そんな制度がつみたてNISAとiDeCoだと思います。ご参考まで。
大和証券
2021/4/2作成
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