ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.171(2021年10月1日)つみたてNISAを「タテに積む」 vs 「ヨコに並べる」

つみたてNISAをはじめる人が増えています。金融庁が発表した速報値によれば、2021年3月末時点で361万口座に達しており、前年末から3カ月で+19.6%、59万口座も増えた、とのこと。特に、増加率が高いのが20歳代(+21.7%)と30歳代(+24.3%)。若い人を中心につみたてNISAの利用が進んでいるようです。

ところで、皆さんは、つみたてNISAによる資産形成について、どんなイメージをお持ちでしょうか? おそらく、以下のような「タテに積む」イメージをお持ちの方が多いと思います。

つみたてNISAを「タテに積む」

つみたてNISAを「タテに積む」

文字通り、“つみたて”です。少額でも積立を継続し、時間を味方につければ、ある程度、まとまったお金も作ることができる、そういうイメージです。「投資にはまとまったお金が必要だから」と投資に躊躇している人には、この「タテに積む」イメージを持っていただきたいですね。でも、「最後に(イメージ図のt年で)、リーマンショックのような金融危機に遭うのが怖い」と、つみたてNISAの利用をためらう人がいるかもしれません。そんな人は、「タテに積む」ではなく、以下のような「ヨコに並べる」イメージを持つと良いかもしれません。

つみたてNISAを「ヨコに並べる」

つみたてNISAを「ヨコに並べる」

要は、一括で全部売るだけでなく、順次、売ることもできる、ということ。つみたてNISAは、投資したそれぞれの年から20年間、非課税で運用ができる仕組みです。言わば、買う時だけでなく、売る時にも「時間分散」していいのです。こんな使い勝手の良さも忘れないで欲しいですね。

実は、この「ヨコに並べる」イメージを持つと、退職世代にも、つみたてNISAがもっと普及すると思うのです。どういうことなのか、次回コラムでご説明しましょう。乞うご期待ください!

  • ※出所:金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査(2021年3月末時点)」

大和証券
2021/7/21作成

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