ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.192(2022年3月4日)20代のお金の知恵/20代の貯蓄事情は意識高い系

「給与天引き」の「天」って、どういう意味だかご存じですか?
「お上とか国が徴収するってこと?」なんて思っている人もいるかもしれませんが、実はこの「天」、「最初から」とか「始めから」という意味。給料を受け取るとき、最初から差し引かれるものだから「給与天引き」なのです。

さて、その「給与天引き」、勤め人にとっての最強の貯蓄法、なんて言われますね。私も経験上、そう思います。でも、「給与天引き」はあくまでも貯蓄の一手段、大切なのは「何のために貯蓄するの?」、気になるのは「みんなどれくらい貯蓄しているの?」ではないでしょうか。今回は10年前と比較しながら、20代の皆さまの貯蓄事情を探ってみましょう。

20代単身世帯の貯蓄保有目的

20代単身世帯の貯蓄保有目的

何のために貯蓄するのか、この10年で大きく変わっている様子がわかります。今、20代の皆さまは目的を持って貯蓄をする人が増えているのです。万が一の備えであれ、老後資金準備であれ、その目的が明確であればあるほど貯蓄ができるようになる、そんな風に思うのですが、実際、どれくらい貯蓄が進んでいるのでしょうか。同じように比較してみました。

20代単身世帯の貯蓄事情

20代単身世帯の貯蓄事情

比べてみていかがでしょう? 今、20代の皆さんは目的意識も目標も高めではあるものの、貯蓄額は10年前より若干低め。そして、気になるのが、貯蓄割合が高まっているのに貯蓄が進んでいるわけではない、ということ。収入が増えない中、社会保険料の負担が増え、手取りが少なくなっている、そういうことなのかもしれません。

こんな貯蓄事情を踏まえると、20代から投資にチャレンジする人が増えている、というのも頷けます。それはやはり、今、20代の皆さまが貯蓄に対して高い目的意識を持っているからでしょう。これからもそのチャレンジを応援したいと思います。

  • ※出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」

大和証券
2021/12/17作成

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