ライフプランコラム「いま、できる、こと」vol.211(2022年7月22日)20代のお金の知恵/結婚資金にトレンド変化!?

20代の皆さまにとって最も重要なライフイベントは、やはり「結婚」なんですね。先日、そんなアンケート結果※1を目にしました。一方、今や晩婚化の時代、未婚の人も増えています。なぜ、ギャップがあるのか、その理由を確認してみました。

独身にとどまっている理由(25~34歳)(3つまでの複数回答)※2

独身にとどまっている理由には、大きく分けて「結婚しない理由」と「結婚できない理由」があります。そのうち、後者を列挙したのが、このグラフになります。

独身にとどまっている理由(25~34歳)(3つまでの複数回答)

男女ともに「適当な相手にめぐり会わない」が一番多い理由です。コロナ禍だと、この傾向が益々強くなっているのかもしれませんね。次に多いのが、「結婚資金が足りない」というお金の事情。他の選択肢と比べて、男女差がある点も興味深いところですが、今回は、コロナ禍では結婚資金にもトレンド変化の兆しあり、そんな話しを紹介しましょう。

結婚資金の総額について、過去10年の調査結果を並べてみました。2021年調査で明らかになったのは、2020年度は結婚資金が大幅に減ったこと。コロナ禍で密を避ける為、挙式や披露宴への招待客を絞り込んだ結果ですね。

結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用(全国平均)※3

結納・婚約~新婚旅行までにかかった費用(全国平均)

でも代わりに、料理やギフトにこだわって、招待客一人ひとりにお金をかける、「おもてなし婚」がトレンドで、とても心温まる、アットホームな挙式や披露宴になっているとか。きっかけはコロナ禍ですが、今の新婚さんは、とても賢くお金を使っている、そんなふうに思います。さらには、「オンライン婚」や「ナシ婚」という選択肢もあるみたいですから、もはや「結婚資金が足りない」は、独身のままでいる理由にはならないですね。これは、良い意味でのコロナ禍の影響かもしれません。

  • ※1 出所:生命保険文化センター「生活保障に関する調査」(令和元年度)
  • ※2 出所:国立社会保険・人口問題研究所「第15回出生動向基本調査」(2015年)
  • ※3 出所:ゼクシィ結婚トレンド調査調べ(2012~2021年)

大和証券
2022/5/6作成

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