50代、60代向けのライフプランセミナーでの質問です。
「つみたてNISAをしています。NISAが新しくなることで、変更すべきことや気を付けないといけないことがありますか。」
まずは基本的なことから確認しましょうか。このコラム、執筆時点の現行NISAと2024年1月からはじまる新NISAとの関係を整理してみました。以下のスライドをご覧ください。
現行NISAと新NISAとの関係
一言で言えば、現行NISAと新NISAは別々の制度、ということ。つまり、現行NISAで保有している商品は、2024年以降も非課税保有期間満了まで保有できることになります。
では、その基本を踏まえた上で、どのように考えればいいのか。将来的に価値が上がると思うものに投資している、そういう前提条件を置けば、以下のように考えることができます。
まず、非課税投資のメリットを最大限享受するには、どうすればいいのか、という観点。スライドにあるように、新NISAの非課税保有限度額は1,800万円、現行NISAは関係なし、ノーカウントということですから、非課税投資の枠を現行NISAと新NISAとを合わせて最大化するには、今、つみたてNISA(現行NISA)で保有している商品は、新NISAがはじまってもそのままにしておく、そういう心積もりで良いかと思います。
次に、今、つみたてNISAをやっている、ということですから、2024年からの新NISAでもつみたて投資枠で同じ商品に積立投資を続ける、そういうことだとしましょうか。そして、将来、取崩しが必要になった場合、現行NISAか新NISAか、どちらで保有している商品を売却するのか。どちらでもいいと言えば、どちらでもいいのですが、非課税保有期間が無期限で使い勝手の良い新NISAを残しておく、つまり、現行NISAから取り崩せばいいでしょう。そして、もし、現行NISAの残高が非課税保有期間満了時まで残っていたら、課税口座へ移管する。なぜなら、将来的に価値が上がるものに投資している、そういう前提でしたからね。ご参考まで。
大和証券
2023/12/8作成
商号等:大和証券株式会社 金融商品取引業者
関東財務局長(金商)第108号
確定拠出年金運営管理機関登録票 確定拠出年金運営管理業
登録番号769 大和証券株式会社
©Daiwa Securities Co.Ltd.