2024年6月21日(金)、厚生労働省より共済掛金相当額等の告示があり、以下のように定められました。
この共済掛金相当額等とは何か?実はこれ、2024年12月から公務員の皆さまのiDeCo掛金上限金額を計算するときの要素の一つ、計算式は以下のようになります。
2024年12月以降のiDeCo掛金上限金額
公務員の皆さまの場合、「企業型DCの事業主掛金額」はゼロ、「他制度掛金相当額」が、今回、厚生労働省から告示のあった共済掛金相当額等になります。ですから、国家公務員でも、地方公務員でも、iDeCo掛金上限金額を計算すると、月額5.5万円-ゼロ-0.8万円=4.7万円。でも、これは上限の2万円を超えていますので、2024年12月から、公務員の皆さまのiDeCo掛金上限金額は月2万円になる、これが今回の告示で正式に決定された、ということです。
現在、公務員の皆さまのiDeCo掛金は月1.2万円、年14.4万円ですから、月2万円への引上げは、老後に備える手段としてiDeCoの使い勝手がさらに良くなる、ということ。また、掛金を増やせば、所得控除による減税額も多くなるわけですから、懐にも嬉しい、そんな制度改正ですね※1。
注意事項を2つ、申し上げましょう。まず、iDeCo掛金を年単位で拠出している方※2。年単位から毎月定額拠出への変更について、2024年10月末までに手続きが必要です。対象者には、2024年4月に国民年金基金連合会から手続き案内が送付されていますが、手続きしないと掛金拠出が一時停止になるので、忘れずに手続きしたいですね。
もう1つは、今回の改正にあわせて、iDeCoの掛金額を変更したい方。手続き方法は、2024年7月頃にiDeCo公式サイトに掲載される予定ですので、こちらも要チェックです。
なお、今回の告示と同じ日に閣議決定された政府の骨太方針では、「iDeCo拠出限度額の引上げを検討、2024年中に結論を出す」と謳っています。これからもiDeCoの使い勝手はますます良くなる、ということですね。ですから、まだiDeCoを利用されていない皆さまには、「いま、できる、こと」としてiDeCoを強くお勧めしたい、そんなふうにも思います。
大和証券
2024/6/28作成
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